遣方(やりかた)
──建物の位置と高さの「基準」を表示する仮設物
建築工事の着手に先立ち、建築物の位置と水平の基準を示すために設ける仮設物を、 「遣方(やりかた)」といいます。
1. 遣方とは何か?
遣方は、建築物の高低や位置、方向、柱芯などの基準を現場で明確に示すための仮設物です。
地杭/水杭(木杭)や水貫(木の板)などの木材と、水糸を用いて設けます。
※画像は遣方の概念を示すイメージイラストです。
2. 監理者(監督職員)の検査
遣方は原則として、 監理者(監督職員)の検査を受ける必要があります。
監理者(監督職員)による検査
- 検査方法のポイント: 墨出しの順序を変えるなど、施工者が行った方法とは できるだけ異なる方法でチェックを行い、精度を確認します。
- 検査用巻尺: 検査には、その工事現場専用の鋼製巻尺を使用します。
3. 建築物の規模による遣方の有無の違い
建物の規模によっては、物理的な遣方を設けない場合があります。
規模の大きな建築物等では、遣方をつくらず、 ベンチマークや新設の杭等の基準点から、 その都度測量機器によって建物のレベルや基準墨を出す方法が採られることが一般的です。



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